そうしますと、ここで一つ重要な問題がありますのは、一九七二年の日中共同声明以来、台湾にある中華民国との正式国交は断絶をしております。しかし、御承知のように、実務関係はずっと続いて、むしろ発展をしておる。現在では、台湾を訪れる日本人は年間五十万人を超えておりますし、日本を訪れる中華民国国籍を持つ人々は十万に近い。貿易も往復二千数億ドルありまして、外務大臣も御承知のように、輸出相手国としては自由世界では西ドイツに次いで第四位、ソ連並びに大陸中国に対するそれを上回っているという関係が存在をしているわけであります。 この関係についても、今度の条約の締結については影響を及ぼさない、こういうふうに理解してよろしゅうございますか。
