私は、現在行われている軍事力比較というのは、非常に蛇足的なことを申し上げた感じがするんですが、極端に言ってしまえば観念の遊戯だという気がしているんですよ。ただ単に兵器、兵力の数合わせからは戦力比較というのはできない。仮に戦力比較を行うというのであったならば、第一に経済力でしょう。それから第二には国際関係があるし、それから第三には予想され得る戦争の形態とでもいいますかね、そして最後に兵器、兵力比較という方法的順序が設定されるべきではなかろうかと、そういうふうに考えているんですが、これはどうでしょうね。少なくとも兵器、兵力比較を独立して取り出して戦力比較を行うべきでないというふうに考えることは一致できましょうか。
