いまカナダの例を出されましたが、これなどはわれわれが想像できないような恵まれた立場であろうと思います。日本においてもGNPがここまで行ったのだから当然あってしかるべきという声もありますが、やはり高度経済成長政策のもとに設備投資というようなことに重点を置きましたために、国民一人あたりの所得はやっとイタリアを抜いて十五、六番目、GNPは自由主義陣営で二位というきわめてアンバランスな姿を示しておる。これがすなわちいま言う労働者の生活にもはね返ってきているんじゃなかろうと私は思っております。私は大蔵大臣ではございませんが、人間尊重それから福祉の増進という面から考えていくならば、今後はやはり財政消費主導型というか、そういう形のもとに進んでいっ
