もう一つ、大型景気を持続してきた八七年度から九〇年度までの四年間で賃金の改善状況は、一時金を含めた現金給与総額、名目で一三%、つまり物価上昇率を引いた実質では五。三%にすぎない。企業の経常利益はこの四年間で六七%急増した。これは大蔵省の法人企業統計季報の中で明らかにされている。 GNPの伸びと賃金、労働時間の改善と比較すると、八〇年から九〇年の十年間でGNPは実質で四・三%の伸びに対して、就労者一人当たりのGNPの実質は三%である。賃金総額では年平均一・七%、労働時間短縮率は〇・三%の伸びにとどまっている。つまり実質賃金が非常に伸びが低いということについては、どうでしょう、経企庁、労働省、お認めになりますか。
