私が小笠原でございますが、ただいま委員長のお話がありました経済政策の基本方針について申し述べます。 わが国経済の現状と問題点となる点を申し上げたいと存じます。最初に国際収支の問題であります。わが国国際収支の状況は、朝鮮動乱以後急速に改善され、現在の保有外貨はドル換算十億ドル余に達しております。しかしながら、輸出の面においては、国際的なドル不足に基く輸入制限、輸出競争の激化によつて、繊維製品を中心として輸出は減少の傾向にあります。これにかわつて将来東南アジア地域の開発、工業化計画の進行に伴う機械等重化学工業品の輸出の増加が期待されますが、機械及びその基礎をなす石炭、鉄鋼その他重化学工業品においては、価格が国際的にかなり割高であるこ
