文部大臣の認識はまことに私は遺憾なので、学生の経費は少なくとも関係ない、そんなことないですよ。子供の教育費じゃないのですよ。子供を教育する先生の養成費なんですよ。歯科とか医科とかいうふうな学生の養成費に百数十万国民の税金を使っておる。おのおの自分の利潤を追求する教養になっている。教員の場合はそうでなくて、一億国民の形成の任務を負う教員の養成であるから、一番ふんだんに国民の税金を使うに値するという認識が文部大臣にないと——そんな普通の、理科実験が多いからどうだこうだというふうな考え方の中に、私は戦後の一つの問題があると思うのです。 戦前に六カ年の義務教育があった。その義務教育に責任を持つ先生は、各府県に師範学校を置いて、そしてふん
