もちろん私はあなたのおっしゃっていることにたいへん賛意を表するわけですが、実際日本の公的年金制度が社会保障の主軸である――実際そうなっているのでございましょうか。そうなりますと、社会保障とは一体何なのか、こういうことを、あらためて問い直してみなければならないと思う。私は、いまあなたがおっしゃっていたように、年金というものは、もちろん相互共済的な性格を持つけれども、恩恵ではない、本来国家として疾病なり、老後なり、人間として値する生活をしっかり守っていく、この基本理念の中に社会保障制度という一つの制度がかっちりと確立されておる、これがあなたのおっしゃっているような社会保障制度、その根幹となる公的年金制度、そう受けとめたいと思うわけです。
