加藤さん仰せのように、ドイツにおける法典論争、あるいは明治時代におきまする民法の起草につきましてのわが国の法典論争は、だれしも非常な興味と感激を覚えるのでございます。またドイツ法曹大会におきまして、ドイツの株式会社法を改正することの論争がきわめてドイツ人らしい民族的な自負心と申しますか、非常に高邁な民族の自覚のもとにおいて、ドイツの株式会社法が論議されましたことは、私は非常に興味深く感ずるのでございます。先ほどもお話がございましたが、ドイツにおいて採用されましたような認許資本制度を採用することをもつて足りるのではないかというような御意見がありますが、これは私は認許資本制度よりも、授権資本制度の方がはるかに合理的である。かように考える
