運輸省が船舶建造について許可の権限を持たなければならない理由といたしまして、私どもは戦後の日本の船腹構造というものが相当アンバランスになつている、或いは今後これを拡充いたしまする上におきましてもバランスのとれた構造にしなければならないと考えております。ところが実際業者がこれを建造するといたしまする場合に、必ずしも日本海運の全体の船腹構造というものを考えませんで、自分だけの利害打算でこれを造るわけであります。例えば昨年タンカーが非常に多かつた、市況がよかつた、その場合に業者は皆タンカーの建造に殺到した。併し私どもは日本のタンカー業というものは非常に根がない。むしろ根無し草といつていいほどで市況がいいときには成るほど稼ぎましようが、これ
