私がNHKに入りましたのが一九五〇年、昭和二十五年でございます。その年に新しい放送法ができまして、二十六年には民間放送も設立されるというふうなことでございました。 今おっしゃられたその戦時中あるいは戦争前のラジオ放送については、非常に私は実感としては余り持っておりません。ただし、そういう検閲があったり、それから戦況を誇大に報告したり、あるいは隠したりということもあったということは十分想像できますし、そういうことから離れて、新しい放送法は、自由な立場で報道をすること、そして国民の福祉のために放送が寄与しなければいけないということを記したものだと思います。 以後の五十年近く、また私どもがそのことに向かって営々としてやってきたと思
