はあ。
はあ。
そうです。
そうです。
これははつきりした記憶はないのですが、少くとも我々の側の者は同席していなかつたと思います。佐藤氏の知合の人々であつたと思います。
柴田氏はおりました。
その外は私の知つておる人はいなかつたと思います。
場所ですか。
大体神楽坂は植木という家、それから菊川でしたか、そういうところで一、二回会いました。
会合は今言つたように、柴田氏が顔を出しておつたのは覚えておりますが、その外佐藤氏の友人が二、三人だつたと思いますので、はつきり記憶はありません。
昭電の藤井氏ですか、これは佐藤氏の事務所が永代にありまして、そこへぶらりと立寄つたときにたまたまそこに来ておつた人が藤井だというので、そこで紹介されたことはあります。
そんなことはありません。
ありませんです。
いや、昭電について情報を提供して欲しいというような依頼は受けたことはありません。
そういうことを頼んで来たとか、依頼して来たというのでなしに、当時昭電事件というのは大きな政治問題でありまして、話題として昭電問題がどうなるだろうというような、一般の雑談的に昭電事件が話題になつたことはあります。
捜査の内容がですか。
少くとも昭電の捜査に関することは我々の関知するところではなくて、我々の與かり知らんことなんです。況んや警視庁の職員が而も警視庁の幹部の席を穢しておる者が捜査の内容を秘かに窺うとか、或いは秘かにそれを聴きに行くというようなことは、警察官として絶対にできることじやありません。従つて捜査の内容等につきましては我々は何ら知りません。巷間伝えられておるところの噂話という程度のものは承知しておりましても、捜査の内容などは我々がタツチできるものじやありません。
併し巷間伝えられておる昭電事件の噂話は会う機会には話が出ましたけれども、少くとも私が警視庁におつて、警視庁のその事件の進展のニユアンスを察知してそれを知らすというようなことは毛頭ありません。
それは或いは座談の席上で私のいわゆる勘ですな、勘としてこの事件は大問題だろうというようなことは言つたことがあるかも知れません。
それはあとになつて、そういう話は聞いたことがあります。
いや、それは知りません。