これは憲法第九条第二項において交戦しないことになつておりますから、その点においてはさいぜん申し上げましたように、いわゆる純粋な意味における軍艦としての扱いはできぬということになると思います。
これは憲法第九条第二項において交戦しないことになつておりますから、その点においてはさいぜん申し上げましたように、いわゆる純粋な意味における軍艦としての扱いはできぬということになると思います。
これはただいま申し上げましたように、国際法上の交戦国としての権利を放棄しておるのでありますから、拿捕、臨検というものはできませんが、しかしながら今お話のように、そういう船が日本にやつて来て、日本のいわゆるはなはだしい危険の事態に瀕せしめるという場合におきましては、いわゆる自衛力の範囲内において相当の処置をすることになろうと考えております。しかしそれを具体的にどうするかということは、ただいまのところはちよつとお答えできかねますが、独立国家として自衛権を持つておるのでありますから、その自衛権の発動によりある程度の処置はとらざるを得ない、こう考えております。
お答えいたします。すべてそういう問題を全部解決いたしますには、いわゆる憲法を改正する必要があろうと存じます。私は、憲法改正が近ごろいろいろ言われることはさような点も一つ契機であろうと考えておるのでございます。しかし今お話のような具体的な問題になりますと、それに対してただちにどう処置するかということについては、私はここで御返答申しかねるのでありますが、われわれといたしましては、少くとも憲法のいかんによらず日本には自衛権があるのでありますから、その自衛権の行使をどこまで伸ばして行くかということについて、今後大いに研究いたしたいと考えております。
御説ごもつともであります。われわれといたしましては、終始それらの方法について慎重考慮いたしております。部下に対しても相当これに対しての指導はしております。しかし具体的に今申しましたことに対して、どうやつて行くかということについての御返答は差控えたい、こう考えております。
竹島の問題でありますが、竹島に韓国の砲艦が派遣されたことは、私も新聞紙上でこれを承知したのでありますが、そのことについて詳細取調べるように幕僚の方に命令を出しておるのでありますが、ただいまのところ真偽は判明いたしておりません。しかし竹島に韓国の砲艦が来て砲撃でもするような場合には、事まさに重大であります。われわれといたしましても、これは看過することはできない、こう考えております。相当な手段をとらざるを得ないかと考えております。しかし今のところは真偽未定のようであります。私の方でわかりません。
今の点は防衛庁長官は海上保安庁の長官を指揮をして、長官をしてすべてその任に当らしめる、こう考えております。
身分関係につきましては、これは海上保安庁の通りであります。しかしこれを防衛庁長官の指揮下に入れますと、そこにおいていろいろな条件が違つて参ります。いわゆる危険勤務その他については全然かわつて来るのであります。従いまして給与その他の点におきましては特別にこれを取扱いたい、こう考えております。今研究中であります。
お答えいたします。もちろん海上保安庁の船舶職員が防衛庁長官の指揮下に入りましても、その職務、権限については、依然として元の通りであります。防衛庁における海上自衛隊と本質的に異つておるのでありまして、海上自衛隊と同一の権限を与えるわけに参りません。従いましてこれを同一に取扱うことはできませんが、指揮下に入つた以上は、今申し上げました通り、その勤務状態その他の点について本質的に本来のものとは違つて参るのであります。給与その他について別種の取扱いをいたしたい。今お話のようなスライド制をとるとかなんとかいうことについては、一つの研究課題であると考えておりますので、せつかく検討いたしております。
再度申し上げるようでありますが、これらの給与その他の点については、十分に考慮いたしまして、万違算のないようにとりはからいたいと考えております。
私は常に政治が軍事に優先する、いわゆる政権が軍権に優位する、こう考えております。申すまでもなく昔は武権が支配した時期が日本において多かつた。それではいかぬ。要するに政治がすべて優先的にものを支配して行くべきである。この建前をとつて行く。シビリアン・コントロールという言葉はよく使われますが、結局根本原則はそこにあるのであろう。何もいわゆる普通のシビリアンを軍務に従事しておる者の上に置くという意味じやありません。今後創設さるべき自衛隊についてみましても、自衛官と内局の職員は渾然一体をなして行かなければならぬ。対立関係があつてはいかぬ。ともに手を携えて日本の国防の全きを期さなければならぬ。これはどちらがよいかということを彼らに考えさせます
ただいまの御趣旨はごもつともであります。人事の交流もけつこうでありますが、腰かけ半分で来られては困る。保安庁においてわれわれは国防の大任を果さなければならぬという精神と気力を持つて来てもらわなければならぬと私は終始言つております。ただ一時腰かけ的に保安庁に来て、職を辞してまたほかの省にもどるというようなことであつてはいけない。ただ保安庁は発足以来わずかに数年で、伝統というものはない。御承知の通り各省においては伝統がある。われわれとして極力りつぱな伝統をつくり上げたいと考えて今努力をしております。そこで今お説の通り、保安庁の職員たるものは十分に思いをここにいたされて、保安庁で終始一貫その職を全うするという考えで行かなければならぬと終始
お答えいたします。ただいま保安隊は男か女かわからぬということを申されましたが、保安隊は男でございます。(笑声)戦力なき軍隊、だれが申したか知りませんが、われわれは戦力なき軍隊とは言つた覚えはありません。ただ保安隊は憲法のわく内においてこれを樹立したのであります。すなわち戦力に至らない程度においてやつておる、これだけにすぎないのであります。そうして申すまでもなくただいま御審議を願つております防衛庁法案第四条においては、「防衛庁は、わが国の平和と独立を守り、国の安全を保つことを目的とし、」まさにこの通りであります。独立国家としてその国の平和と独立を守つて安全を期さなければ国家は成り立たないのであります。その重き任務を、今後自衛隊が持つて
お答えいたします。御承知の通り運用がよくなければ物事はうまく運ばないのであります。それと、結局いかなる機構であつてもその人よろしからざればこれまたその機構の運用はうまく行かない。そこで現在保安隊の内局に勤めておりまする人々は、現在において十分に有能なる者であるということを私は認めます。そこでこの人たちにかえて今ただちに前に制服を着た者を運用するというようなことは今考えておりません。しかし将来において有用な人材であれば、幾たび制服を着た者であつてもこれをとるにやぶさかでない、私はこう考えます。
お答えいたします。これは少し重要な問題でありますので、ひとつ詳細に御説明いたします。内部部局の局長初め課長、これはどういう者をもつて充てるか、ただいま山本君から、文民を充てるか、あるいはてのほかの者を充てるか、こういう御質問でありますが、御承知の通りただいまは文民以外には、いわゆる武民というものはないのであります。そして内部部局に勤めておる者と、いわゆる実施部隊でありまする自衛官、この二つにわかれております。そこで御質問の要旨は、実施部隊の隊員、いわゆる自衛官を内部部局に、あるいは局長なり課長なりに任命するかどうかという御質問であろうと私は推測いたすのであります。そこで今度の防衛庁設置法案におきましては、その制限をとつたわけでありま
お答えいたします。御承知の通り長官を補佐するものとして、実施部面においては第一幕僚長、第二幕僚長、法案が通過いたしましたあかつきにおきましては、いわゆる陸上幕僚長、海上幕僚長、航空幕僚長、この三名が長官に対しての補佐機関であります、これは実施部隊において長官を補佐する。内部部局におきましては御承知の通り、いわゆる財政面、その他国際情勢、いろいろな観点から将来の日本の自衛隊の運営はいかにあるべきかということについて、参事官制度をとりまして、これが長官を補佐することになります。両々相まつてそのよろしきを得たい、こう考える次第であります。もちろん三幕僚長がいろいろの計画を立てて来たものをあらためて内部部局においてこれを勘案する、そうして長
お答えいたします。今申し上げました通り、実施部隊の運営その他については、三幕の幕僚長が直接に長官を補佐する。これが実施部隊についての計画その他をやるわけでありまするこれがいわゆる軍の運営に経験のある者、これは十分にわれわれは考慮しなければならぬ。しかしいわゆる旧軍人をすべてこれに充てるかという御質問に対しましては、私は相当考慮の余地があろうと思う。もちろん旧軍人に属しておる人もりつぱな人があります。われわれは率直に尊敬を払つておるわけであります。しかしこの人たちのみが軍の作戦計画を立てるについて万能とは申し上げかねます。御承知の通り終戦直後から今日まで多年の月日を要しております。この間において軍事関係についても相当の変遷あるいは進歩
御説にはわれわれとして相当考えなければならぬ点があると思います。要はこれがダブりはしないかという御疑念であろうと考えます。法文の上から見ますと、まさしくダブるような懸念はあると考えます。率直に申し上げます。そこでこれをどう調整して行くか。もちろん実施部隊でいろいろの計画を立て、また演習をどうするとか、いろいろ研究した結果、計画を立てるのであります。内部部局においては、これは広い意味においてすべて国際情勢、その他予算面、いろいろな面から見まして計画をどう立てるか、もちろん統合幕僚会議から出ますことに対しましても、あるいは各幕僚長から出ますものにつきましても、それをさらに検討いたしまして、そうして予算の面その他の角度から見てどうあるべき
自衛力の限界をどこに置くべきやという御質問であります。これは容易に結論を出し得ないと私は思います。申すまでもなく自衛隊は、外部からの直接侵略に対し、あわせて国内における秩序を保つために置かれるものであります。しかし問題の要点は、不幸にして外部からの侵略に対してどういう力でもつてこれを防ぎ得るかという点から考えてみますると、外部からの侵略がどういう程度において行われるかということをわれわれは考えなければならぬ。これはすべて国際情勢あるいは日本周辺におけるいろいろの状態、これを勘案してやらなくちやならぬと思います。そこで日本の自衛力の量をどのくらい持つて行くかということについては、われわれとしてもまた細心の注意を払つてこれを検討しなけれ
お答えいたしまするが、これはなかなか大きな問題でありまして、われわれは終始この情勢判断をしておるわけであります。日本周辺における軍の配置、兵力、あるいは船舶、艦艇、どういう状態になつておるかということを終始研究しているわけであります。これもしかし御承知の通り、われわれとしては的確な資料というものがなかなか容易につかみ得ない——つかめればこれはまことに仕合せでありまするが、なかなかそうは参らぬのであります。大体おいてわれわれがつかみ得るだけの資料に基いて、どうあるべきかということを考えておるのであります。これも私の今の見地からいたしますると、相当数に上つておるやに見受けるのでありますが、しかし申すまでもなく、これに対してすべて日本が対
申すまでもなく、この原子兵器の発達が最近非常に進歩して参りまして、ビキニ環礁におけるあの水素爆弾の爆発の偉大なる効力については、われわれは一驚を喫したのであります。かような原子爆弾が用いられるということになりますると、これは最後であります。かようなことはあつては相ならぬ。私は人類の滅亡を来すのじやないかとひそかに憂えておるのであります。しかし原子兵器のかような発達によつて、もうすでにいわゆる第三次世界戦争なんというものはあり得ないのだというようなことになつて、世界が平和の一路をたどるということに相なれば、これまた非常に幸いであると私は考えておりますが、申すまでもなく、ソビエトにおいてもこれを研究されておるということをわれわれは知つて