先生御指摘のとおり、ただいまお取り上げになりましたことは、日本及び世界の経済循環全部にわたる非常に幅の広いかつ根の深い問題でございますけれども、まあ私どもなりに解釈しているところを申し上げますと、やはり昭和四十三年ごろまでは、日本の成長を制約しておりました天井の一番低いところは国際収支の天井でございました。そのために、日本じゅうが国際収支の天井の低いところで何とか成長を遂げていこうということのために、輸出力の増強というのをその重要な政策目標の一つに掲げていたことは先生御案内のとおりでございます。その間労働分配率が低かったことも、これは事実でございまして、この労働分配率の低かったことはいろいろの受け取り方があると思いますけれども、これ
