そうです。
そうです。
現実の事実は聞いておりません。
そういうことはまだ耳にしておりません。
いや、おびえておりません。
そんなことを聞いたことはありません。
うちらの部落の行き方としては……
うちらの部落のやり方は、各班から二名ずつの相談役というものがおるわけてす。その人が部落の区長宅へ行つて、ものを協議する。それでまとまらぬ場合は常会によつて決定しておるので……
ありません。そんな威嚇されたようなことはありません。
二十二年の九月と思うております。
いや、この間もそれを耳にしたために、書記の方のところへ行つて、みんな通知を出したかと問い合せますと、まだ出さぬところはどことどこと言つておりましたが、出したところと出さないところとあるそうです。
いや、そのとき至急出してもらいたいと書記の方に言うておきました。
それは書記の人は七十一歳か二歳になる人ですが、その下に若い人がおつたのです。その若い人がずつと明細書を出しておりましたのですが、途中で轉勤されたために、年寄の人がどことどこかわからぬというので、調べてすぐ出せということを早うから言うてあつたのです。今言うたのではありません。
自分の職責であるために、書記に早く出してくれということを今でなく、初めから再三注意していたのです。
そこへ一々自分が勤めて出すわけには行かぬものですから——実際それについてやるわけに行かぬものですから、書記にさせているわけです。
それは前の人たちがやめられた、それについていろいろ相談のありました結果、理事の人たちが、ぜひ君なつてくれ。わしは、いや、こういう田圃の事件も関係しておるし、いやだと言いましたところ、前の組合長が、今引受けてもらわぬとまた総会だの、理事が総辞職して改選したりするということになるとわしはよけい体裁があるから、君ぜひ引受けてくれと言われましたから引受けました。
いや、傍聽しておつたのは事実であります。たくさんの人が。
理事会が始まつたのは昼の二時からでした。そして済んだのは十時ごろでしたかと思います。
はつきりいたしませんが、十時か十一時ごろだつたと思います。
不穏の態度はなかつたと思います。靜かにして聞いておりました。
それは理事のお方です。理事同志であります。傍聽席は静かでありました。