財政が当面景気刺激策についての主役であるべきだという点については、かねがね申し上げておる次第でございますが、その場合に、公共事業費等の歳出面の効果が大きいのかあるいは減税の効果が大きいのか、これはいろいろな考え方があり得るところだと思います。 たとえばBISなんかでまとめます年報などを見ますと、日本はなぜもう少し減税をやらぬのだろうかというような意見が毎年のように出てくるわけです。しかし、これはその国の事情はその国の当局者が一番よくわかっておるわけでございまして、欧米諸国における財政の規模であるとか公共事業の普及の状態であるとか、あるいは租税負担の限度であるとか、いろいろなことを考えますと、欧米諸国では恐らく減税の方が効果がある
