現在のように、民間部門における投資の不足が大変顕著でありますようなときに、国債の増発によって公共部門の投資をふやすということは、経済の水準を維持する上においてむしろ必要なことかとも存ずるわけでございまして、それが直ちにインフレに通ずるとは存じません。もちろん、赤字公債そのものは決して好ましいことではございませんので、今後の財政運用に当たりましては極力速やかに赤字公債から脱却していただくように努力をしなければならないとは存じますが、今年の置かれておる経済環境のもとにおきましては、直ちにそれがインフレに通ずるとは存じません。 ただ一つ、私どもが気をつけなければならないと思いますのは、国債の増発がマネーサプライの増加をもたらすわけでご
