私は、今やはり、日本の経済というものを考えますときに、金融機関の抱える不良債権処理というものをどう実行に移していくか、これが大きな一つのかぎとなると思っております。 従来、我が国の金融機関、この不良債権の処理というものに、どちらかといいますと、発生するかもしれない不良債権に対し引き当てを行うという手法で対応してくる部分が多くあったわけであります。しかし、それでは本質的な解決にならないという見方が強いことは事実であり、不良債権問題を処理するという課題が、現実に債権の消滅といいますかバランスシートから落とすという努力を求められている、ここに一つのかぎがある、私は今、抽象的な申し上げ方でありますが、そのような認識を持っております。
