日本側が捜査協力で金大中氏を日本に戻してほしいという主張をしておるのに対して、向こうはまだできない、こういっている段階です。ですから、金大中氏の奥さんをその際に一緒に連れてくるとか、実はそういうような話し合いに入っていないわけであります。私はさっき無条件と申し上げましたが、条件について、まだ話し合いが具体的に行なわれていないわけでございます。ちょっと私の申し上げたことが違っておりました。訂正します。
日本側が捜査協力で金大中氏を日本に戻してほしいという主張をしておるのに対して、向こうはまだできない、こういっている段階です。ですから、金大中氏の奥さんをその際に一緒に連れてくるとか、実はそういうような話し合いに入っていないわけであります。私はさっき無条件と申し上げましたが、条件について、まだ話し合いが具体的に行なわれていないわけでございます。ちょっと私の申し上げたことが違っておりました。訂正します。
この金東雲氏の事件は——事件といいますか、今回の指紋の検出であるとか、そういったことは、いま条約局長が申し上げましたように、この事件に金東雲氏が関与していたという容疑が強いということはいえるわけでございます。しかし、御承知のようにそのために日本政府としては金東雲氏の取り調べに応じてもらうように出頭を要請をしております。しかしこれに対して金東雲氏は、御承知のように外交官でありますから、この出頭に応じなくてもいいという、向こうは外交官の特権を持っております。そこで、この事件がいまぶつかったままである、こういう事態にあるわけでありまして、個人の犯罪の場合でも、こういう問題、この人が犯人であると断定して逮捕するかどうかということは、非常に人
この金東雲書記官が、さっき申し上げましたように犯人であるかどうかという判断をするには、あくまでも慎重でありたい。慎重でありたいと申し上げるのは、決してうしろ向きであるということではないわけです。金東雲氏が犯人であるという断定ができなければ、主権が侵害されたという問題は、次の問題でございます。一歩前へ進まないわけですから……。その意味において主権が侵害されたかどうかということを判断し、断定して、それに伴う外交的な措置をとるにはもう少し時間をかしていただきたい、こう申し上げているわけであります。
先ほど河上委員の条約局長に対する御質問にもございましたが、金東雲氏の指紋が出たということだけで、金東雲氏が公的な意味においてこの行動を起こしたかどうかという認定をするには私はまだ不十分だというふうに判断できるわけです。私的にやったということもいえないわけでありますが、公的な立場で韓国の公務員として何か指示を受けてやったとか、あるいはその他の目的で公人としてやったということを認定するには私はまだ不十分だ、ひいては、金東雲氏の行為であると断定できないわけでありますから、主権の侵害が行なわれたかどうかという判断に至るには、もう少し私は諸般の事情もあわせて考えたい、こういうことでございます。
先ほど来、堂森委員あるいは河上委員の御質問の中にもございましたように、金東雲氏の指紋が出たということはこの事件に関係していた容疑が非常に強いということは認定できるわけでございます。しかしだからといって、(柴田(睦)委員「目撃者もある」と呼ぶ)もちろんそうでございます。しかし、もう一つそこを飛躍して、金東雲氏が公的な立場でやったという証明をして初めて私は外交的な処理、判断が出てくるということになると思います。そのためにわれわれは、外務省としては韓国政府に金東雲氏の出頭を要請して、本人からもそれについての事情を聞きたい。韓国政府は関係ないと、こう言っておりますけれども、私どもは韓国政府の関係ないという通報をそのまま受け取っておりません。
先ほど申し上げましたように、公的か私的かはわからないけれども、金東雲書記官がこの事件に関与した容疑は非常に強いというふうには私どもは判断をしております。しかし、やったということと、容疑が強いということに、私はまだ差があろうかと思います。
一つは、金東雲氏が出頭して日本側の官憲の取り調べに応じて、認めてもらえればこれは一番いいわけなんです。もう一つは、これは外交官でございますから、たとえそうであっても拒否し続けることができるわけでございます。これは日本の今度の事件だけでなくて、諸外国で似たようないろんな事件が起こっております。そういう場合にでも、そういう事件はたびたび起こっております。もしあくまでも日本官憲の取り調べに応じないときには、私は日本の警察当局の取り調べがさらに進むということを期待しているわけであります。
私どもは捜査当局でございませんから、どういう手段がある、こういう手段があるということは申し上げられません。ただ、日本の捜査当局の捜査はいろんな角度から現在も続けられておりますし、たとえば金東雲氏の指紋の問題一つにしましても、われわれの考えられなかったような面からこういう捜査の結果が出てきたわけでありますから、今後とも私は、この判断をするにつきましては捜査当局の捜査の結果に依存したい、こういうふうに思っております。
先ほど堂森委員や河上委員に申し上げましたように、東京において外務省と駐日韓国大使と、ソウルにおいて日本の後宮大使と韓国の外務大臣という二つの経路をとりまして何べんでも要請をしております。
韓国側の態度は変化をしておりません。全く同じ拒否の回答でございます。
大平外務大臣が二十三日に国連総会出席のために出発をされます。それまでに解決をつけるであろうというのは、私は外部の一種の予想であろうと思います。確かに大平外務大臣がおられるほうがおられないときよりはこの問題に対して判断が早いということはあろうかと思いますが、それでは大平大臣が出発されたあと迷宮入りになるということでは決してないと私は思っております。先ほど申し上げましたように、外務省としてはこの問題は終始一貫して韓国に、現在ある条件を必要で十分なことばで、捜査協力という形で要求をしております。この問題を解決しないと迷宮入りであろうかとかいろいろなお話がありますが、迷宮入りになってしまうとも私どもは思っておりません。いつまでということ自体
去る十八日から三十日まで、ただいまお話のございました先ほどのハイジャック事件の関係国にいろいろ迷惑をかけておりますので、その謝礼に行って参りました。 参りました順序から申し上げますと、リビアへ参りました。それからギリシアに参りまして、これは救援機がそこで待機をして、向こうの関係者に迷惑をかけました。二時間ばかり空港で向こうの関係者と会いまして、さらにシリアに参りました。それからアラブ諸国連邦、アブダビ、ドバイに参ったわけでございます。 その経過を簡単に申し上げますと、リビアに参りましたら、御承知のように、新聞でも報じておりますが、リビアはいまイスラム教の文化革命というようなことをやっておる国でありまして、ちょうどエジプトと統
リビアにおいて現在ハイジャックの犯人が四人おりまして、その中に一人日本人がいる、これが実はだれであるかということについては、まだ確認ができておりませんが、この犯人の引き渡しあるいは取り調べ状況の情報をこっちへほしいということにつきましては、実は私どもが出発する前、八月十四日に、トリポリにおります臨時代理大使の鰐淵臨時代理大使を通じましてリビア政府に申し入れをしております。今回私どものミッションは、行きまして、いきなり犯人を引き渡しをしろとかいうようなことを言うことも、いささか、あれだけのいろいろ親切をしてもらったわけでありますから、礼儀に反するであろうということで、ともかく謝礼を言う。しかし、これ、犯人の引き渡しをまた何ら要求しない
引き続いてリビア政府には、犯人の引き渡し及び取り調べの状況、特にその中に含まれております日本人の犯人についての情報について強く要求をしていく予定でございます。
このたびの金大中氏の事件につきましては、事件は御承知のような経過でございます。省略をさしていただきますが、ソウルの金大中氏の自宅に本人があらわれてから、記者会見、日本の新聞記者を含めて記者会見、あるいは後宮大使の面接その他におきまして、金大中氏の発言によりますと、金大中氏は日本の国内で自由を奪われて強制的に国外に連れ出されたというふうに言っております。右の事実が――まあ右のことはほぼ事実であろうと思いますが、この事実に基づきますと、日本の国内の刑法その他いろいろな法律に触れている重大な違法行為であることは間違いがないことでありまして、日本の政府といたしましても、金大中氏をこれは被害者という立場で徹底的に捜査をする、またこの事件の周辺
これは、捜査の進展を見なければ何とも言えないことでありまして、事件はもちろん日本側も韓国側も捜査をしておりますが、特に日本政府としては、日本の警察の捜査の結果を主眼に置いて判断をしていきたいというふうに思っております。現在のところは、いま上田先生のお話がありましたように、客観的にはいろいろなことが想像できるわけでありますけれども、韓国政府が直接関与している、あるいは政府当局でなくてもそれに関連をする人、あるいはその示唆によってこの事件が発生したということについては、まだはっきりした結果は出ていないわけであります。ですから、この段階でいきなり韓国政府に対して、新聞紙上いわれておりますようないろいろな諸問題を直接非難をする、こういったこ
ただいま警察庁の答弁にもありましたように、まだその捜査の過程でありますし、安潤璟という方がこの事件に深い関係があるという証明もまだついていないわけでありますから、いまの段階で早急に結論を出すということは政府としては差し控えたい、こう思っております。しかし、これは仮定の上の話でありますので、御了解いただきたいのですが、もしそういうことであれば、これは重大な主権の侵害である、日本政府としても相当な覚悟をしなくてはいけない、こういうように思っております。
たいへん話を戻しますが、先ほど申し上げましたように、この安潤璟氏の問題が、たとえばということでありまして、まだ現在については、そうだという捜査の結果も出ておりません。また安潤璟氏がこの事件の中で――これは仮定の話でありますが、たとえ関係があったとしましても、この誘拐事件に直接関係があったのかどうかといういろいろなまだ予断をされない事実があるわけであります。ですから、これまでの経過だけを結果として、日韓の定期閣僚会議は現在無期延期ではなくて、総理の訪欧後適当な時期にと、こういう形の延期になっておりますが、これを無期限に延期をする、あるいは対韓経済援助をここで直ちに取りやめるというようなことまでは私は早断ではなかろうか、こういうふうに考
これは、いま上田先生の御質問の前提にもありましたが、韓国の政権がどうであるということは、これは一つの外国のことであります。これはまた一つの外国の主権に対する非難であり、介入になるわけであります。私どもは、いま日本の主権が侵害されたかどうかということについて、日本の警察当局の究明を待って日本の政府の態度を考えていきたい、こういう考えでありまして、いまここで前提の上に立って、これは国会の場でございますから、もしそうであれば、たとえば日韓の定期協議も無期延期する、韓国に対する経済援助も停止をする、あるいは来たるべき国連総会における、これは朝鮮問題において日本の態度は重大な転換をするというようなことを簡単に、軽々に申し上げることは私はまだ早
金大中氏の捜査協力のための、これは正確に申し上げますと、日本政府は捜査協力という形で要求をしているわけであります。この捜査協力についての再来日については、日本政府は、日本に来たあとの取り扱いその他については条件をつけておりません。たとえば、金大中氏が自分の身の振り方について、その後どうするということについては、日本政府は同意をしないとかいうようなことはしておりません。しかし、現在の段階では、日本に来た際に、これから先亡命をするか、日本には亡命という制度はないということは先生のいまの御指摘のとおりでありまして、法務大臣の特別の在留許可という問題はございますけれども、それ以外、いわゆる諸外国にある亡命という制度は日本には法律的にないわけ