税法通り施行した場合に非常に大きな摩擦が出る、これは、終戦後数年間の時代においては、確かにそういう事態があったように思います。御承知のように、インフレによりまして貨幣価値がどんどん下っていく、それにもかかわらず、税法の方の基礎控除の引き上げでありますとか、扶養控除の引き上げであるとか、あるいは税率の直し、そういったことはどうしてもそのあとからあとからついていくということで、あの当時においてはやむを得なかったこともあろうと思いますが、そうした事態におきまして、実際の執行に当る税務官吏が非常に大きな矛盾に逢着したということは、私もあり得たと思います。しかし、その後数回にわたる減税によりまして、その点はかなり大きく直されてきたように思いま
