それから、私はこの事業団の価格安定機能というものに一つの矛盾点があると思うのです。 それはどういうことかというと需給調整というのが過去の数字——これは農蚕園芸局から出された資料ですけれども、糸換算で国内の生産、輸入というものが書いてあります。それから需要の合計もあるわけですけれども、この需要の増減が主として輸入の増減で調整されておる国内の生産というのは比較的安定しておるけれども、輸入の増減で需要の増減が調整されておる。これは国内の養蚕業を安定させるという見地から見たらきわめて好ましいことだと思います。ただ問題は、国産の生糸と輸入の糸の価格の差というものがある。国産生糸の方が高くて輸入の糸の方が安い。それがどういうことになるかとい
