前段の御質問に対して私から申し上げます。いわゆるトリレンマと称されておりますけれども、御質問の点の、同時にこの三つの課題を解決することは、これまでに例を見ない財政金融政策に対する新たな試練である、こういう意味でございまして、と申しますのは、従来のわが国の経済の形でございますと、景気が非常によくなりまして、過熱ぎみになりますと、国際収支が赤字傾向になってくる、いわゆる国際収支の天井というものがございまして、その場合には景気が過熱しないようにこれを引き締めを行なう、それによりまして、今度は黒字基調に転じてきた、こういうことを繰り返しておったのでございますが、昭和四十二、三年ごろから様子がだいぶ変わってまいりまして、現在の状態は、御承知の
