基礎研究というものをほんとうに重視しなければ、日本の創造力というものは生まれてこない。これが日本の一番の弱点だということがしょっちゅういわれておったのに、白書では、基礎研究があたかも非常に重視されておるというような印象を与えることは、今後の科学技術の施策の上において非常な影響を与えるのじゃないかということを私は懸念している。それで、いま言ったように、八〇%、二〇%というような大ざっぱな分け方は、基礎研究と応用、開発を分ける基準としては非常に雑過ぎると思うのです。そういうものを土台にして、しかも、基礎研究のほうがかなり恵まれておるというふうな結論が出るということになれば、たいへんなあやまちをおかすのじゃないか。たとえば、東大の宇宙航空
