日本には日本国憲法というものがあるという観念が一つも総理の頭にはない。それがいみじくも暴露されたのが三十日の本会議における答弁なんです。日本の現行憲法のように全く世界に類例のないものをつくろうという考え、こういうものを非難がましく答弁の中で述べておる。これは取り消したら済むという問題じゃありません。あなたの頭の中にこびりついている。 そういう系列の中にもう一つ大平さんの発言もあります。これは参議院の内閣委員会で述べられておるわけですが、外交には力が必要であり、自衛隊もその力の一つに入るんだという、これまた憲法の精神、憲法の規定が踏みにじられるような発想が出てきているのですね。 どうも新しい田中内閣というものは、顔だちや風貌や
