私は戦時中から技術研究のほうで、当時は軍需省——このごろあとで批判ばかりするが、当時の内閣技術院に私は技術者として行っておりました。その当時は陸海軍が予算をよけい持っておりましたので、戦時体制のどうのこうのということは別問題にして、予算が非常に裕福とは言いませんが、とにかくうまくとってきてあるおかげで、初代の井上国四郎さんのころから、困難ではありましたけれども、いろいろ日本の科学技術研究の推進をする役所の体系をその当時は整えつつあったと思うのです。その後戦争に負けたとなると、悪いことは戦時中の内閣技術院のようにというような引例をときどき私たちは活字に見ますが、それはしろうとの事務系統の連中が、陸軍、海軍の技術者並びに官庁の技術系統の
