どんなに事実を収集し、どんなに専門的に努力をしても、また別の、専門的に営々と非常に勉強した人が別の歴史をつくる、百人の歴史家が百の歴史書をつくるというのが社会科学の宿命なんですよ。それをここがいいとか悪いとかと言う立場というものは、これが検定の立場なんだが、いかにむずかしいかということを私はひとつ言いたいことと、しかし、いかにむずかしいかというと同時に、絶対いわおのごとく動かないものではないんだと、やっぱり柔軟な対応も必要なんだということを私は言いたいんです。仕組みそのものが——仕組みそのものというか、仕組みの性格が、行政技術というものがそんな不動な不変なものじゃないと。だから簡単に動かせと言っているのじゃないんですよ。動かせと言っ
