その問題に答えることが、予想以上にまた多方面に種々の波紋を與えることを考えて、私からお答えをしない方がよろしかろうと考えております。
その問題に答えることが、予想以上にまた多方面に種々の波紋を與えることを考えて、私からお答えをしない方がよろしかろうと考えております。
中山さんのお考え方はまことにごもつともなことでありまして、私どももそういうふうに諸外國が日本の國情を見てくれることを希望していることは全然同一であります。不幸にして世の中は、子供が近所で憎まれると、遂には親まで排斥されるといつたような例も多少あることでありまして、たまたま日本國内の一部分の者が労働不安を起しておつても、日本の將來の再建に対して、それが一つの不安の種になるということは、また一面から考えて人情やむを得ないところもあると思いますが、今日、日本人がただ口で言うだけでは外國人は信用をとりもどさない。ほんとうに二十四時間のわれわれの行動によつて日本國民信頼すべしという観念を與えるよりほかに有効な方法はないと考えております。
第一の移民の問題については政府においてもいろいろ考えておりますが、これは諸般の関係上いよいよ問題が解決したときまで何ごとをも政府としては申し述べないことが一番至当かと存じます。さよう御了承を願います。 第二の、万一世界に大戰爭が起つた場合には、日本は局外中立ではあり得ないという御見解については、むろん日本は占領下にあるので、日本人全体が連合軍の俘虜として見られておる今日、局外中立とかあるいは同盟とかいう問題が起り得る可能性はないと思います。それが將來戰爭にかりたてられるであろうというようなお話がありましたが、私はどうもそうは考えておりません。日本人は現在のごとく武器をもたない、戰爭を否認する民族としての生活を続け得るものである。
ただいま安東君の御指摘の点は、私もおそらくそうだろうとは思いますが、不幸にしてフオツクス代將の心事並びにその言動を確める方法をもたないのでありまして、的確にいずれとも私からお答え申し上げかねることははなはだ残念であります。
左藤君にお答えいたします。この問題につきましては、衆議院においても一昨日來いろいろ質疑応答が行われておるのであります。その際に大藏大臣より又私より一應政府の所見を申述べたのであります。本院におきましても只今まで大藏大臣よりいろいろ政府の所見を申し述べたのでありますが、政府としましては無論政府全体としての決定を持つており、又私自身その意見について全面的に責任を取つておるのでありますが、回答の内容は先程大藏大臣がこの席で申述べた通りであります。さよう御了承願います。
只今大藏大臣が申述べた通りに、政府としては方針を決めておりますから、私のお答えする内容も右の通りと御了承願います。
お答えいたします。御承知の通りに現下の日本の置かれておる状況におきましては、政府が具体的に政策を取上げるという場合に、更に政府の政策決定をいよいよ具体化する場合においては、必ずしも政府独自の見解のみでは行われない場合が間々あります。從つて政府でそういう方針で委員会を設けた場合と雖も、尚その決定通りに実行ができるかどうかということについては、多少協議を必要とする場合もありますから、その点を留保して、左藤君の御解釈の通りとお答えいたします。
政府がいよいよ政策を実行に移すというときには、たとえ如何なる周囲の状況があろうとも、政府は独自の責任において政府の決定として行うのでありまして、それに政府の方針を貫徹するということではない。政府が方針を変える場合もあり得るということを申上げて置きます。
お答えいたします。大体左藤君の御了解の通りでありますが、暫定予算に出ております金額の本月の利拂いは行うことになつておることは御承知の通りであります。その後のものについては、具体的にいろいろ協議をいたしまして、その決定に基いて措置をいたしたいと考えております。
先程私はその点も含めてお答えいたしたつもりでありますが、遠からず委員会の議を経て、具体的にこの問題を取上げる際には、諸般の状況を勘案いたしまして、その曉に政府の具体的の方針が決まるのであります。できる限り早くこれを決定いたしたいと思つております。
左藤君のすでによくご承知の通り、政党はおのおのその独自の政策を持つておることは疑いありません。併しながら今日のような我が國の政情においでは、連立内閣を作らなければ、議会の多数の意見を代表できないというときには、連立内閣を作るというために、その連立に加わる各政党の間に、それぞれ協実を結んで、各党がおのおの多少の譲歩をしない限り、連立内閣の一つの屋根の中に入ることができないのであります。從つて若し各党がそれぞれその多年掲げた主張を最後まで主張するということであつては、今日の日本において議會に多数を制する内閣というものはできない。これも私が申上げるまでもなく御承知の通りであります。從つて今日の時局を乗切るために、連立内閣が止むを得ざる要請
公債の利子を打切る場合においては、その善後措置として考えなければならない幾多の問題、殊に金融機関に対する預金の保証の問題であるとか、各種の問題を伴うわけであります。無論さような際における対策なくして、ただ公債の利拂いを打切るというわけに行かないのでありますから、そういう政策を採るときには必ず我々のこれならば大丈夫という案ができたときでなければ行う筈はないのであります。その具体的な案等につきましては、今それぞれの党において研究もいたしております。又近く学識経験のある人々をこの委員会に参加を求め、廣く金融機関の代表或いは経済学者の意見、各方面の意見を聴取した上でその対策に遺憾なきを期したいと、こういう考えでおりますから、今日この席で私か
委員が集つたときに意見が纏まるか纏まらないかという問題、又委員会の意見が纏まつても、これを政府が全面的にどこまで採用するかという問題を決めなければならん場合もありましよう。又政府が採用してもいよいよこれを実行に移す場合には、各方面の状況を参酌して考えなければらんといういろいろな條件が加わつて参ります。言葉を換えて申せば、今日只今から一定の結論に到逹するには、その中途に未知数の問題が多少残つておるのであります。只今から確実にそういうような場合を見通してお答えすることは非常に困難であるという事情を御了承願います。
外資導入といいましても千差万別、いろいろの形のものを一括して外資導入という言葉で盡しておるようでありますが、御承知の通りに、今日まで連合國から輸入する多くの食糧品はアメリカ軍の軍需品を拂下げて貰つて、それを日本のバランスシートに、借り方として載せておるというのが、先ず第一の種類であります。それから現在アメリカの國會に提出されている來年度予算の中には單なる援助費として日本國民が債務を負わなくても済む援助費というのが相当の金額出ております。又食糧以外の物資についても、重要な資材、或いは鋼鉄、石油、塩、その他の資材の輸入のために必要とする予算も計上されております。これは恐らく終結においては日本國民の債務になるべき輸入物資であると思われます
只今の御質問に対しては、私が三月二十二日の施政方針の演説において相当はつきり申述べたつもりであります。我が國がアメリカより種々の物資を輸入するのに対する國民全体としての態勢、並びにいわゆる外資導入に際して、民間の投資等を受入れる場合には、その隘路となつておる具体的の事実を検討して、必要の場合には法律を以てこの隘路を除くことも起り得るというふうに、やや具体的に施政の演説において述べたつもりでありますが、それによつて御承知のごとく、受入態勢ということは、今日民間の実業家が言つておるような狭い範囲のみで私は使つたのではなくつて今後安んじて外國人が日本に復興の援助を與えてやろうという気持になり得るような、國民全体の態勢、これも受入態勢と申し
只今木村君の御意見のごとく、我が國が民主化を徹底的に実行しなければ諸外國の信頼を博することはできない。外國人をして安心して日本を取引させることもむずかしいという御意見は全然同感であります。日本の中に帝國主義的か勢力が台頭しつつあるとか、或いは日本が次第に共産化しつつあるというようないろいろの観察が行われておりますが、これはその立場、その人々意見によつて異るのでありまして、政府としてはこの点について日本の國内において特に帝國主義的な勢力が盛んになつたとか、或いは又特に共産化のスピードが促進されたというようなことは考えてはおりません。
私の今漠たる予想によりますと差当り日本が一番急務としているのは、物を輸入するということ、又實際問題として、世界大戦前の世界経済市場におけるがごときドル資金による純粋のクレジットを、日本國内に導入するというようなことはむしろ非常に困難なことである。無論なにがしかは行われましようが、その大部分は物資の形を以て輸入される。かような大体の見通しをつけております。從つて今木村さんのお話にあつたように、純粋のドル資金を日本に持つて來て、それを利用してそうして日本における帝國主義的な運動の助けにするといつたようなことは、現在のところでは私は想像できないというふうに考えておるのであります。無論我が國としては資本の蓄積ということが経済再興の一つである
官公廳の罷業につきましては、すでに全逓方面の罷業は連合國軍司令部の命令によつてこれを停止するように命ぜられております。いわゆる地域的ストと称するものも、北海道が果してどういう状態になつておるかは今朝までははつきりは分りませんようでありましたが、大体において沈静するものと考えております。その他の官聽における罷業は大体終息いたしまして、昨日までの見通しによれば大体今日、或いは明日になれば官公庁罷業も終息するような見込を持つております。仕事をしないで罷業をした者に対しては日割で以て賃金給料を引去ることになつておりますから罷業した者は一切政府の給與は受けない、こういう建前になつておるわけであります。
申すまでもなく官公労働組合の要求を全面的に政府が容れる場合には爭議はその瞬間に止まることはよく私共了承いたしております。併しながら私共の立場は國民全体の利害を天秤に掛けて労働問題を処理することが一番必要であると考えておりますから、その点に多くの困難があるわけであります。無論今日政府か示しておる二千九百二十円の基準によつて給料を出しても生活がこれで樂になつたとは少しも考えておりません。できるならばこの給料はもつと生活を樂にするように上げたいという内心希望は持つておりますけれども、さて然らばそういう余裕が國庫にあるのか、誰がそれを支拂うのかということになると、必ずしも官公庁職員の要求する通りを政府が支給するということかできないという事情
給與審議会というものができておりまして、主として給與の問題はその委員会で決定されることになつております。委員会が決める標準はその時々の物価その他の情勢によつて変更を加えられるのであります。その委員会において今後新らしい給與令ができた場合には、現在の政府の発表した基準の二千九百二十円が変更される。その変更があるまでは現行のままで我慢をして貰う。こういう方針に決まつたわけであります。