これは私は従来からの文部省の努力の跡を考えて見ると、むしろ努力の足らない点が多かつたのではないかというように考えるわけであります。一昨年までは定時制の教職員の給与に対しまして四割の国庫補助金を出しておる、ところが一昨年からはこの国庫補助金制度をなくして、或いは定時制に対する国家の予算を見ましても実に微々たるもの、これを育成しようという努力というものは殆んど見られておらない、義務教育を受けて、そうして勉学の途についておらない青少年が幾百万ある、こういうことを文部省はおつしやるけれども、こういう莫大な数に上る青少年があるということを認識される以上は、もつとこれに予算を注いで、そうして定時制教育の振興を図つて行くべきであるのにもかかわらず
