今年に入ってからの中共側の外交当局の言明、いわゆる政府当局の言明あるいは新聞の論説等を見ますと、安保調印後の中国にはこの安保問題が非常に大きく取り上げられておる。今総理は安保に関連して格別に激しくなったのじゃない、こういうふうにおっしゃいますが、これは少し事情が違うのじゃないですか、総理。
今年に入ってからの中共側の外交当局の言明、いわゆる政府当局の言明あるいは新聞の論説等を見ますと、安保調印後の中国にはこの安保問題が非常に大きく取り上げられておる。今総理は安保に関連して格別に激しくなったのじゃない、こういうふうにおっしゃいますが、これは少し事情が違うのじゃないですか、総理。
この安保条約の調印という問題は、中国だけでなしに、ソ連に対しても非常に強い刺激を与えておるということは、これは事実です。先般来覚書の交換等がありましたが、これは単に私は誤解であるということで片づけることのできない問題を持っておるというふうに思うのです。第一に国内の状態を見ましても、現にこの新安保に対しては非常に広い、広範な層にわたって反対しておる。文化団体、あるいは学術団体、あるいは労働団体等、非常に広い範囲にわたってこれが反対しておる。反対の理由とするところは、この新安保条約は世界の平和に害があると言っておる。もう一つは、日本が再び戦争に巻き込まれる危険が起こる。こういう点を強く指摘して反対しておるわけなんです。やはりこの条約に対
総理も認めておられるように、この新安保条約については、国民の認識は十分でないと、これはいろいろな世論調査の結果にも相当はっきり表われております。総理も認めておられるところでありますが、それで、総理は国会審議を通じて理解を深めると、国会を通じて十分審議し、それによって国民の理解を深めていきたいとおっしゃった。しかしこれで十分理解を深め得るかどうか、相当私は問題が残るというふうに思うのです。この点どうでございましょうか。
国民の理解を深めるという最も有効的な方法というのは、私は直接国民に判断を求める機会を国民に与えるという点にあると思うのですがね。国会の審議を通じて理解を深めるということも当然あります。しかしこれほど重要な問題については、国民に直接判断を求めるというような方法を検討されたらいかがでしょうか。それほどの重要性を持った問題であると思いますが。
この安保条約の問題については、国内においても非常に重大な意見というのは対立しているわけであります。国会で審議を十分にするというだけでは、これは十分でないと思いますが、この問題はさらに質問をいたしません。次に、先にも触れましたが、この安保条約がソ連、中共等を強く刺激しておる、従って両者の関係が相当悪化しているということはこれは否定できない事実である、このことは安保条約を改定する交渉を進める当時から、明白になっておったと思うのです。われわれ社会党といたしましても、この点はしばしば指摘してきたところです。この安保条約の推進によって、国際関係を相当刺激するのじゃないかということは、社会党が相当言葉を尽くして述べてきたところであります。われわ
総理の安保に対する見解はしばしば聞いておるわけですが、なかなかわれわれも納得できない問題を残しておる。われわれだけでなしに多くの人々にも同じ考えがあると思う。ただ政府は誤解である、あるいは曲解であるということで外交的な関係を処理する、こういうことだけでは済まされない。私は中立をとるとか、あるいは共産の態度をとるとか、あるいは自由主義国家の態度をとる、そういうことには関係ないと思う。どういう態度をとろうと、一つの外交上の重要な問題を決定するというに当たっては、それがどういう影響があるかということを十分検討されなければならぬ。現に主として共産圏諸国に対して、ソ連、中国に対して非常に強い刺激を与えておる、これは事実です。総理が曲解である、
この政府の態度を見ると、アメリカとの関係はより強化する、こういうことははっきりしておるわけです。それから共産圏諸国に対してもできるだけ友好的にいきたいというのが政府の説明だ。しかし、実質的には日ソの間にも重要な問題が残っておるわけです。平和条約締結の問題が残っておる。これについての外交的な動きというものはないんです。また日中の間にも解決すべき多くの問題があるわけです。そういうものは全然たなに上げて、一方にアメリカだけと、とにかく結んで強化していくんである、こういう政策はわれわれの立場から、国民の立場から考えても、これはやはり穏当な外交をやっておるというふうには受け取れない面があるんですが、そういう点は同時に配慮されて考えていく必要の
この点は、今の外務大臣の説明はありましたけれども、日ソの重要な問題、日中の問題というのは何ら手がつけられておらない。まず放置されておると、私は極端なことかもしれませんが、感ぜざるを得ないんです。こういう点、片手落ちの外交を進めておるというところに、政府の外交に反省を要する点があるんじゃないかということを私は申し上げたいのであります。その次に本筋に——もとにかえりましてこの中国問題ですが、私は安保条約に関連して、中国の所論というものを一応見まして強く感ずることは、この日本が再び軍国主義に復活するんじゃないか、こういうおそれを持っておるという問題です。陳毅外交部長の最近の論文の中に、「日米新安保条約は、日本軍国主義の復活と、日本を中心と
私は、この問題に関連して、日本の防衛問題について質問したいと思っておったのですが、きょうはその余裕がないと思うので……。しかし総理、憲法上の解釈ですね。これは、政府は、最近の解釈では、小型核兵器を持っても憲法上違反でないという見解を持っておられる。ただ政府としては、そういう核兵器を持たない。これは大きな問題である。もし政府が変わり、政策が変われば、憲法上持っても差しつかえない。この問題は、われわれにとって国民にとって非常に重大な問題であると思うのです。もう一つは、政府は一貫して自衛力漸増ということを言っておられる。国力に応じて自衛力を増加していく。これは際限がないのですね。国力がふえていけば自衛力はだんだんふやしていくのだ。防衛力の
これは私は時間の関係もあるので防衛庁長官が見えてからこの問題はもう少しいたします。ただ岸総理にお伺いしたいのは、さっき申しましたように、軍国主義の復活と中国侵略を疑わせる言動こそが障害であると、この点について、あなたの方の党の党員がおっしゃっておるのですが、どういうふうにお考えになっておるか、その点を聞きたいと思います。
それでよく引用される言葉なんですが、岸総理が台湾を訪問せられたときに、蒋介石の大陸反攻を支持するような言動があった、これはどういうように反省をしておられますか。
次に、石橋・周共同声明について首相の所感をお聞きしたいと思うのですが、これは岸首相御存じですか。その内容は御存じであれば、私は申し上げることを省略して所見を伺いたいと思いますけれども……。
この声明の中心をなすものは、私はこれは日中関係を打開する上において、相当日本としても重要な問題だと思いますので、読みます。「日中両国民は主権と領土保全の相互尊重、相互不可侵、相互内政不干渉、平等互恵、平和共存の五原則とバンドン会議の十原則にもとづいて日中両国民の友好促進に努力し、両国民相互間の信頼を深め、両国の現存の関係を改善し、また一日も早く両国の正常な関係を回復するよう努力すべきである。」、私が今読み上げた点が、これが石橋、周声明の核心をなしておるところです。この問題について岸総理が所見が述べられないということは、私はおかしいと思う。この内容について岸首相に異存があるとすればどこにあるのでしょうか。これは私どもも、この日中関係を
じゃ次に、中国をめぐる国際情勢について政府の見解をお聞きしたいと思いますが、中国の問題は、外務大臣にお聞きしたいのですが、国連において、毎回の国連総会において問題になっておる。第六回の総会から昨年の第十四回の総会に至るまで、中国の代表権問題が問題にならなかった年はないと言ってもいいのです。その内容を見ますと、これを取り上げるべきである、中国の代表権問題を国連総会において審議すべきである、こういう意見が漸次増加をいたしておる。第十回総会では十二カ国であったのが、第十四回総会には二十九カ国にふえておる。これは今後アフリカ等、あるいはアジア等の独立国等を考えますと、だんだんふえていくんじゃないか、そういう傾向にあるんじゃないかというふうに
総理大臣どうでしょうか。
国連における傾向としては、中国問題を審議すべきである、代表権問題を審議すべきであるという意見が相当ふえてきた。さっきも申しましたようにこの比率は昨年度において四十四対二十九という割合になっている。棄権九。今後ふえていくと思う。四十四という数字はぎりぎりの数字。八十七カ国のうちの四十四といえば半数ぎりぎりなんです。将来において私は中国を承認するという、そういう意見が国連においてふえてきて過半数をこえるということも予想されるところの問題だと思う。そういう場合に日本は中国の承認問題を踏み切るかどうか、そういう態度を明確にするかどうか、この点を一つ外務大臣にお伺いしたいと思います。
まあ適当に処理する……。私の質問は国連において過半数に達する、こういう場合に日本は中国を承認するのかどうか、こういうことです。
国際的に見ても、中国の承認問題は近い将来に必ず起こってくると思うのです。すでに軍縮協定、核兵器実験禁止協定、これらが国際的な問題になってきて、これは中国を除外してこれらの問題をきめることはできない。これがすでにアメリカ等の意見に出てきている。そうすればこれはきわめて近い将来にこれらの問題が検討される。日本としてもただ単に国際情勢待ちというのじゃなしに、もう少し先を見通して態度をきめる必要があるんではないかと思うのです。そこで私は締めくくりの意味でこういうお伺いをしたいのでありますが、よく言われております吉田総理はサンフランシスコ平和条約を結んだ。鳩山元首相は日ソの国交回復をはかった。私は岸総理に期待したいのは、これは日中国交回復をは
だから質問しません。日韓問題、あるいは日本と朝鮮との問題、あるいは防衛問題について質問をする予定でありましたが、時間がありませんので、これは次に譲り、私の質問を以上終わります。大臣には、せっかく御出席を願った大臣もあるのですけれども、そういう関係で一つ……。
一分間では問題にならない。