これは理念的に言えば、全然別個の、次元を異にする課題であることは注釈を待たずして明瞭だと思います。かねて、何も教科書の値上げの問題にかかわらず、できることならば憲法の趣旨を拡大していくという課題は以前からあったことは御承知の通りであります。すでに数年前、小学校一年生の教科書を、憲法二十六条の理想を具現する一つの試みとして実施されたことがあり、さらにそれが経費の分担等、支払いの延期等の混乱のために事実上実施困難な事態に立ち至りまして、聞くところによれば一年生に対して入学祝いとして無償支給するのだということに趣旨が変わって実施され、それもまたいわば応急的な試みであったものですから、幾ばくもなく廃止された。それはそうですけれども、教科書無
