お答えいたします。貧乏人の子弟が、貧乏人なるがゆえに、持って生まれた能力がりっぱであるにかかわらず、下積みでなければならぬという法はないと思います。そういう状態がなるべく早く解消するような努力をしていかなければならないと思う次第でございます。その意味で、御指摘になりましたように、育英奨学のことにもいささか重点を置きまして、三十六年度予算案の中にも盛り込んだつもりでございますが、むろん十分でないと思います。今後年々歳々そういう努力を続けていきまして、人材開発の角度のみならず、今御指摘のような意味合いにおいても、なるべくそういう矛盾と申しますか、貧富の格差からくる不幸が子供たちの生涯をやむなくするような事態を少なくしていく必要があろうか
