この機会を拝借いたしまして、科学技術振興方策と原子力開発利用長期基本計画につきまして概略申し述べさしていただきます。 近年における科学技術の発達は、申すまでもなく、まことに目ざましいものがあります。技術革新の名のもとに科学技術は産業構造を大きくゆり動かすとともに、国際政治の動向を左右する動因にもなり、さらには国民の福祉の向上にもきわめて重要な役割を果たしているところであり、まさに現代は科学技術の時代とも称し得る情勢であります。 一方、一昨三十三年暮れの西欧諸国通貨の交換性回復を契機として、貿易・為替の自由化の動きは世界経済の一大潮流となり、わが国経済にもその門戸の開放を迫りつつあるところであります。 このような変革期にあ
