わかりません。
わかりません。
はい、そうです。
やはり彼らに深い失望を與え、そうして暗示を受けて、そういうふうになつたと私はそのとき思いました。
参議院へ一度取調べのために出頭せよということがありまして、出頭しただけであります。
全然ありません。
持つておりません。というのはソ連から帰るときは、全部どんな小さな紙きれでも引上げられます。
そうです。
そうです。
日本語としてですか。
重要な根本は完全に覚えているのだけれども、個々の副詞などはどうかと思います。
たとえば帰るとか帰国するという言葉についても、ロシヤ語ではいろいろ言い方があるわけです。
そんなに多くはありませんが、全面的に確信は持てません。
反動摘発、つるし上げ、暴露というような記事が載つておりました。それから反動の帰還拒否について申請するということを、私は読んだ記憶があります。
日本新聞のある一時期において、たしか載つておりました。日本新聞はおそらくいろいろと方針をかえたろうと思いますが、あるいは強硬に、あるいは少し軟化するというようにかえたと思いますが、ある一時期には、相当はげしい言葉で、反動摘発、暴露、つるし上げというような言葉が……。
帰国拒否を上申するというような言葉も載つておりました。
ええ。
大体知つていると思います。
まあソ連側として、日本新聞とどの程度密接に連絡しておるか知りませんが、ソ連の意図もそういうところにあつたと言われてもしかたがないと思います。なおつけ加えて言いますれば、一九四八年の二月に、全ソ連收容所にわたつて、日本人、ドイツ人にかかわらず、民主委員会なり反フアシスト委員会というものをつくつた。そのときの委員会の権限の一つとして、帰国問題について、委員会に帰国の時期が適当でないと思う者については、意見を具申する権限を與えるというようなこともありましたから、ソ連の意向として、やはり思想、政治傾向から、帰国について考慮を加えるという方針はあつたと思います。
私もそういうふうに、心理的な事実としては認めます。
どういう場合に金をもらうとか、もらわないとか、その点……。