皆無というと、ちょっと耳ざわりですが、しかし、これは阿部先生も御存じのとおり、昭和三十八年からできたんですが、御承知のとおり、所得倍増計画で、あの計画によって国民総生産が非常に増加いたしました。国民総生産が増加したということは、日本の経済力が伸びてきたのでありますが、大体国民所得倍増計画では、この諸物価が上がったという原因については、生産性の高いものと生産性の低い産業構造ということが大きな原因でありまして、したがいまして、所得倍増計画では、生産性の低い産業を極力伸ばすという政策を立てたのであります。しかしながら、実際はそうじゃなくて、生産性の高い産業が伸びて、生産性の低い産業は伸びなかった。そこに、物価というものが予想以上に私は騰貴
