それでもう一点だけお伺いしておきます。いよいよ公聴会を開いたときも、この臨教審の政治的背景ということを盛んに学者連中は指摘されたのです。ということは、憲法改正は現実の日程に上せようと多数党の自民党はやっておられる。それから再軍備というよりも軍備拡張の段階へきておる。だからその一つの足固めとして、教育制度をそれに順応させるべくこの臨時教育制度審議会を作るのではないかということを一番やかましく言っておったのですが、矢内原さんなんかは昔、特に若いときに軍備拡張の趨勢に逆らったために当時の追放を受けた。そういう苦い経験を持っておるから、今の世の中の動きをあるいは象牙の塔から眺めておって、その危険をひしひしと感じられたと思うのです。そういう意
