経済の合理性といいますか、産業の合理的な立地条件を確保して参りますということは、経済を育てる上において必要であることは、これは申すまでもないと思います。 がしかし、それでは、立地条件というものが永久に不変であるかというと、私は必ずしもそう思いません。今日までのいろいろな経済の発展段階、あるいは科学技術の状況から見て、従来の低開発地域が、必ずしも工業に不適当だというようなことは言えないのではないかと思うのであります。御承知のように、近ごろトンネルの技術が非常に簡単になって、そうして安くできる。伊豆で今度アラビア石油がトンネルを抜いて、工業地帯に接岸からオイルをもっていくというのは、これは、技術革新による一つの立地条件の変更だと思う
