私がいまさら申すまでもなく、この問題が解決しない限りにおいては、日中国交の正常化というものはあり得ないと思います。おそらくニクソン大統領も北京に行って、その問題のはっきりした見解がなければ、この会談は無意味になってしまうと思うのであります。むしろ、こちらから日本政府としての方針を積極的に、いままでのような、そう言っちゃ――そうじゃないと言われるでしょうけれども――受け身の形ではなく、積極的にニクソン氏を説得するというくらいの姿勢でもって臨んでいただきたい、こう思うんでございます。私は、外交において、一つのそういう基本姿勢が大事だと思うんでございます。一つのビジョンを持っていただいて交渉に臨んでいただくということが大事だと思うでござい
