賃金の問題について考える場合に、実質賃金を考えることは当然であります。だからこそ、物価の騰貴ということが問題になるのであって、いま、いろいろ聞きましたけれども、私はどうも合点がいかない。ここに大蔵省の統計があるが、さっき私も申し上げたように、生産性と比較して賃金を見る、こういう考え方よりも、一体原価の中にどれほどのコスト・プッシュを賃金がしておるかということを冷静に考えてみることのほうが的確ではないか。大蔵省の資料によれば、三十六年上期から三十七年の上期までのそれぞれの分析を行なっているが、それによると、減価償却費の推移は、三十六年上期三・八に対して三十七年上期は四二二と上がっておる。それから利子その他のいわゆる負担については、三・
