承知しながら教えていなかったら、文部大臣としては、この検定を認可しないことになるんですか。
承知しながら教えていなかったら、文部大臣としては、この検定を認可しないことになるんですか。
では、ほかの問題を質問いたしましょう。昨年の三月の五日、私はこの委員会で日本の教科書の地図の中に、北方領土の見解がまちまちであるということを指摘して、岸前総理は閣議の席上でそれを修正するように御指示なさったはずであります。ことしの教科書は、どのように修正されておるか、政府委員からお答え願いたい。
全部日本の領土……、千島はどこまで……。
ところが、まことに不思議なことに、帝国書院で発行されて、しかも一月、この四月から使う帝国書院の世界総図のところには、千島の占守島まで日本の領土になっている。これでいいんですか。あなたのおっしゃったのは、大日本書院発行の地図と、それから学研書籍発行の世界地図は歯舞、色丹、択捉、国後まで日本の領土になっている。帝国書院は非常に権威のある出版社です。その地図はもっと北の方まで赤く塗ってある。同じ教科書の中で、国の重要な領土が出版社によってかくのごとく見解が違っておる。これで一体あなた方は出版社に対して、指導要領をほんとうに指導し、監督したと言えるかどうか。現物についてごらんなさい。比較してごらんなさい、書いてあるから。これでいいんですか、
私はこれは笑いごとでは済まされない。事、国の領土でしょう。純心な生徒が、帝国書院のときは占守島まで、そういう地図を習った生徒が、杉並から世田谷へ帰るというと、世田谷で使っているやつには択捉、国後までしかない。先生に質問したらどう答えるかというんです。でありますから、そこを私は聞いているのであります。 まだまだありますよ、たくさん。時間がないから全部言えませんが、代表的なものを一つ申し上げますと、中教出版社発行のことしの一月十五日です、これは。そうしてその種類は、小学校の教科書を見ますというと、日本の人口についてこう書いてある。日本の人口は九千万をこえているというのが小学校の社会科の教科書になっているが、同じ日付で出された同じ出版
今の御答弁は、それじゃあ生徒の手に渡るまでに訂正なさいますね。
それは帝国書院の地図も含めて訂正しますか。
はっきりしていますよ。やるか、やらぬか……。
はっきりしていますよ。
それではこのくらいにしておきましょう。たくさんな本ですから、見るひまがないのでしょうけれども、それが根本的な問題になる。目を通すことができないほど多いということが、教科書制度の根本問題ですから、それをお忘れなく。 次に観点を変えまして、総理の施政方針によりますというと、国際的な信用と尊敬を受けるに足る人物を育成すると言われておりますから、教科書をお作りになる委員は、さぞかし国際水準に劣らない教科書をお作りになるだろうと思います。それには、世界の各国でどういう水準の教科書を採用しているかということを、これは参考資料として当然お集めになるべきものであります。文部省にはその予算があるはずです。文部省が現在持っておる外国の教科書、参考資
せんだって、この点を念を押して、文部省の教育課長に調べさせてみましたが、こういうことを答えております。アメリカが日本を占領したときに、占領行政の資料として持ってきたのが、十数年前のものが二千冊ほどほこりをかぶっておる。その他は、ドイツのものが二、三冊、あとはユネスコ協会で個人から寄贈を受けたものが数冊あるという程度です。そして、口には国際教養を高めと言っておるのですが、ここに持って参りました私の資料は、十五カ国であります。昨年の八月、大学の学生を連れて、十五カ国を回ったときに、各国で買い集めたものでありまして、インド、ネパール、イラン、アラブ連合、トルコ、ギリシャ、ルーマニア、ユーゴ、オーストリア、チェッコ、ドイツ、スエーデン、イギ
それではソ連の教科書、これはソ連の国語の本で、小学校の一年生の教科書であります。この終わりの方に「クレムリンの星」と書いてあります。内容を読みますと、「クレムリンの星はわれわれの上に輝いている。その光は世界の至るところを照らすであろう。われわれには誇るべき祖国がある。このような優れた国は世界のどこにもない。」、これを小学校の一年生で教えておる。次のページには、「平和」——赤旗を立てて、それにはミールと書いてあります。そうしてその説明に、「われわれはたびたびの戦争で、両手に武器を持って勇敢に戦いながら、われわれの祖国と平和を守り抜いた。われわれは平和を望み、戦争を欲しない。平和を守るために地球上のすべての人民が決起せよと叫ぶであろう。
それでは、日本の教科書で、国の象徴である天皇の地位についてどのように教えるように指示なさっておりますか。
実は、想像では困るのです。何といっても、あなたが日本文教の元締めでありますから、池田総理の施政方針というものを教科書の末端までできるだけ浸透させるということをしないと、文教行政というものは、建物だけ作って、中身は腐ってしまうから、私は申し上げておる。それでは、皆さんに御参考に読んでみましょう。これは、中教出版で出した日本の社会という本の百七十ページに、「天皇の地位」、「明治憲法のもとでは、天皇は政治上の主権者であったばかりでなく、同時に現人神であるという信仰が、国民の心に植えつけられていた。天皇の前では、国民は最敬礼をした。式日には、全国の学校の先生と生徒たちは御真影をおがんだ。ところが一九四六年元旦に、天皇は自分は神の子孫ではない
では、次は国の防衛問題ですが、政府は憲法いかんにかかわらず防衛することは当然であるという解釈をとっているのですが、私の見た範囲では、小学校からおそらく大学校までを通じて、この日本を守れということを青年たちに教えた個所はただの一カ所もなかろうと思う。あったらどなたでもいい、お教え願いたい。私の見た限りではない。
私の見た限りでは一言もない。あったら出してもらいたい。ほんとうに、含まれておると思うのじゃなく、あるかないかということです。
私は、小学校と中学校と高等学校の社会科をみな見たのです。ただの一言もありません。これに反して、ソ連の小学校二年生の国定教科書に、次のような記事があります。写真もりっぱに出ておりますが、それを読んでみましょう。「ソ連の軍隊」、「二月二日はソ連軍の記念日である。ソ連の軍隊がわれわれの祖国を守っている。彼は多くの敵に対し輝かしい勝利をおさめた。最も困難な戦争はヒトラーとの戦いであった。ファシスト軍はソ連の国を滅ぼそうとしたが、全人民は決起して勇敢に戦った。老いも若きも、農民も労働者も、全力をあげて軍隊を助けた。そしてファシストを粉砕した。すべての人民はソ連軍を敬愛する。われらの祖国ソビエト軍隊に栄光あれ。」、これを小学校の二年生でソ連は国
私は、そういう答弁を期待しているのじゃない。われわれの年配以上の者は黙っておってもわかります。問題は、われわれが死んだ後のこの日本を託すべき子供にどういう教育をするか、その根本をつちかわずして、いきなり自衛隊の部隊等における訓練実施に対する達の第六条、自衛隊の使命の示達にあたっては、祖国愛とか民族愛を基盤とし、と書いたって何もならない。砂上の楼閣というものです。でありますから、あなたが真剣に日本の防衛を考えるなら、鉄砲をふやすよりも魂を養え、なぜ日本の教科書だけ——世界にどこにもない、日本の教科書だけが防衛ということを子供に教えなくて、そうして見のがしているのか、文部大臣に聞いたらそこまでの権限がないと言う、政府職員は見たことがない
ここへ持ってきました十五カ国の教科書を見まして、祖国愛と国旗の尊厳とその国の防衛をうたってないのは十五カ国の教科書に一つもない。特に徹底しているのは共産陣営、ソ連と中共、その次はユーゴ。トルコにおきましてはアタチュルクの精神を教育の根本としており、チェコの教科書におきましてはヤンフス、ヤンジュズカ、五百年前の国を救った偉人を小学校教育の中心にしているのであります。どの国もどの国もその国の歴史、その国の誇りというものを盛り込んでいるが、ただ一つ日本の教科書は何もないということはどうか、池田総理以下全閣僚、全国会議員の皆さんが党派をこえて、われわれの死んだ後のこの日本をだれに託するか、孫や子供をどうするのだという気持で真剣に検討していた
今、高田委員からも申された、私も今質問しようと思ったところなんですが、これがあの物心ついた子供に教えるところの文部省の指導方針なんです。それをお気づきになっておらないで自衛力漸増ということを政治の場だけにおいてやっておるところに砂上の楼閣を築いておられるということを指摘しようと思う。これは政治の問題、政治教育、小学校からやっております。中教出版発行の中学生の社会科では、国の政治の章で、現在の国会は国民が十分信頼するほどりっぱに運営されてはいない。「国会や内閣の動きをみていると、国民の世論とは反対のことがおこなわれている」それは「多数党が数をたのんで、なんでも自分につごうのいいようにきめて」いる、こう書いてある。社会党は拍手です。自民