それでは国力の少ない日本としては、あぶはちとらずになります。小型の旧式の均衡のとれたもの、盆栽のようなものじゃ、それじゃしょうがない。一体、陸、海、空で一人の隊員を一年間維持するのにどのくらいの金がかかりますか。
それでは国力の少ない日本としては、あぶはちとらずになります。小型の旧式の均衡のとれたもの、盆栽のようなものじゃ、それじゃしょうがない。一体、陸、海、空で一人の隊員を一年間維持するのにどのくらいの金がかかりますか。
今おっしゃった通り陸上自衛隊一人を維持する費用は、海上自衛隊の半分でいい、航空自衛隊の半分以下でいい。そこに日本としての軍備の性格が出なけりゃならぬはずであります。 池田総理大臣にお伺いしますが、国力の少ない日本が膨大な経費をかけて海、空兵力を無理をして増強するよりも、金のかからない陸上兵力が、まず日本の国情に合うものとしてこれを充実する。海、空のような金のかかるものはアメリカの防衛力に依存する。これが日米新安保条約の精神であります。また政府を貫く防衛予算の方針でなけりゃならぬと考えますが、総理の御見解はいかがでありますか。
私は、日本が独力で中立を守る場合の自衛体制としては、これは思い切って空に重点を置くべきだと思います。そうして海、陸はしぼるべきだと思います。それができないからこそアメリカと共同防衛しようということでありますから、アメリカの持たないものは陸である、日本の打てないものは海、空である、こういう観点から、限られた予算を効率的に使用して、日米の相互のチームの防衛力を増加する。そこに両国の新安保条約下における共同戦略の分担の性格が出てくる、かように思いますが、いかがでありますか。
防衛長官、陸上自衛隊を現在の戦略単位の十個から十三単位に改編するための予算はどのくらいですか。
ちょっとそれは質問の焦点をはずれておる。そういうことを聞いたのではない。それはこの次に聞く問題です。陸上自衛隊の現在の十単位のものを、定員をふやさないでそれを分解をして、小さな十三単位に改編するのには、そんなに金はかかりません。それをお伺いしたい。
それでは海上自衛隊でヘリ空母を作る予算はどれくらいですか。
それに護衛艦隊を何隻つけるか。その護衛艦隊を含めたらどのくらいになりますか。
大体二百億をこえる。三百億近い金になりますね。
そうしてそれにはヘリコプター何機と押えていきますか。
十八機のヘリコプターを載せる母艦を作るために二百四十億という膨大な国費を使うというのがヘリ空母の計画なんです。それだけの金があったなら、陸上に基地を作ってヘリコプターを何機整備できると考えるか。
約百機でしょう。
あなたは専門家じゃないから、それ以上聞きませんが、ヘリコプターの足は短かいのです。PV2なら別問題。だからヘリコプターというのは、空母に積んだところで、その行動する範囲はきわめて狭い。しかもその一隻の空母を中心とした、この二百四十億という大きな金をかけた防衛力が、たった一発のロケットで吹っ飛んでしまう。こうなりますと、むしろ百機のヘリコプターを地上に置いて、平時においては災害救助、航空輸送、そういうものに使いながら、それを適当に日本の地理的の態勢に配置した方が私は戦術的に見てはるかに効果があると思う。それができないところはPV2、これで補うのがほんとうじゃありませんか。
こういうものこそアメリカに持たすべきです。一つの空母に十八機持たして、どれだけの戦力になるのか。こういう空母をたくさん持っておるならば、これはあなたのおっしゃる通りになりますよ。たった十八機です、二百四十億かけて。こういうものを一体新年度に要求なさるというけれども、大蔵大臣どうですか。あなたは冷静に聞いておられて、財布のひもを解きますか。
防衛庁じゃもう作っておるのですよ。あなたが同意すれはすぐ出るのだから、あなたが同意するか、同意せぬか。これほど不経済のものはないですよ。
はなはだ貴重な国費を使って……。このヘリコプターを増す一つの試案を申し上げてみたいと思います。それはかつて自動車がまぜ発達しておらないときに、自動車の保護政策をとったことがあります。生産費の半分を政府が出して、民間に半分出させておいて、必要な場合にはそれを全部軍用に徴用した。この歴史を考えてヘリコプターは平時においては災害救助、それから輸送、観光事業に民間の需要がどんどん増してきます。しかし現在は全部外貨によらなければならない。国内生産も金はかかる。この際にヘリコプター空母一隻を作る二百四十億の金で、民間のヘリコプターの保護政策をとって、必要な場合には百機、二百機の民間機を操縦者とともに国の命令で集めて使いましたならば、伊勢湾台風が
ごまかさないで検討してもらいたい、国全体のために。 じゃ次に長官にお伺いしますが、自衛隊の編成定員は、現在二万二百七十四人という欠員があります。編成定員の二万名以上の欠員がある。こういうことは、他の官庁にはない。その理由はどこにあるか、その対策はどうなっているか。
決意はよろしいが、本年度内にそれを補充する自信と用意はございますか。
おそらくこれは私は不可能だろうと思います。現在の好景気、それにもかかわらずさらに八千人を増そうという法案を最近国会にお出しになっている。これは結局今度の補正予算が架空の八千人を含んでいるために、つじつまを合わせる手段としてお出しになったとしか考えられない。この重要法案をあと二日しかないこの短期国会に提出をなさって、まじめにそれが通ると思わられたか。あるいは予算に形を合わす意味においてこの法案をお出しになったのかどうか。
あなたはかって予算委員百長をやられた国会運営のベテランです。この短期国会にあの重要法案がほんとうに衆参を通るというお見通しでお出しになったのか、答えて下さい。
参議院じゃ一回もやっておりませんが、確信がありますか。