昭和二十四年の七月、八月といえば、国鉄に勤めているといなとにかかわらず、忘れるわけにいかないことが起きているのです。一つは、同じ二十四年七月五日に下山国鉄総裁がむごたらしい姿で死骸となって現われた事件もある。三鷹事件もある。八月になれば松川の事件もある。日本始まって以来といわれているところの三つの大事件が起きたときなんです。それだけではない。あなたも国鉄生活二十何年ならおわかりだろうと思う。この事件とともにどういうことが当時国鉄に起きたか、知っていませんか。それは私のほうで言いましょう。十万人の首切りであった。国鉄労働者十万人の首を切ったでしょう。これは労働者十万人を首切る退職金は一体どれだけだったのですか。
